第3回国際タンゴフェスティバル〜人気実力派の祭典〜
マリアノモレスがトップをきり、トリは日本人アンナサエキ
革新家は少数

  フストダラクトの小さな町へと続くいずれの高速道路もライトアップされ、あたかもフェスティバル会場へといざなうかのようだった。この町唯一の巨大野外劇場「夢」―当規模の企画にピッタリの名の円形劇場―に外国人参加者を迎えタンゴの歴史に名を残す中心的音楽家らが次々と演奏した。オーソドックスな編成のプログラミングであるが、幅広い聴衆を集めるために、革新派アーティストも入っていた。
 木曜夜から日曜の夜まで、20時30分から明け方まで入場無料。Mariano Mores,Leopoldo Federico楽団、Cacho Castana, Ruben Juarez, Valeria Lynch, Adriana Varela, Violeta Rivas y Nestor Fabian, Raul Lavie, Juan Carlos Copes, Guillermo Fernandez, Alberto Podesta, Enrique Dumas, Javier Calamaro, el Nuevo Quinteto Real, Ricardo”Chiqui”Pepeyra, Mari´a Garay, el hijo de Hugo del Carril, la Orquesta El Arranque, Maria Jose Demare, Juanjo Domingues, 歴史に残る歌手Abel Cordobaと 新編成Sexteto Tango, Daniel Cortes, Las del Abasto, 若い楽団 Cerda Negra, y 新人Esteban Riera, Noelia Moncada.
 日本人歌手アンナサエキ、ウルグアイのラウラ レガスケがプログラムに国際色を添えた。一日目と二日目の夜はSilvio Soldan, 後半Antonio Carrizoが司会し、地元アナウンサーのJorge Poder, Norma Alaniz, Milena Arancibia, Hugo Duttoが脇をつとめた。
 フェスティバルを記念して贈られる金コンドル賞を受賞したカチョ カスタニャの公演は用意した一万席が満席となった。その夜の出演者が多すぎてアンナサエキの出番が明け方近くにずれてしまったため、アンナサエキの出演を知らずに、その素晴らしい歌声を聴き逃して帰ってしまった観客の事を残念に思った主催者側は、金曜日に多くの聴衆の前で再度歌ってくれるよう出演を依頼した。
 会場の音響設備は経費をかけただけあり、前席から最後方のボックス席まで音が良く響き渡り、エラディア バスケスをうならせたLas del Abasto女性楽団、“タンゴの歴史に残る最後の偉大な楽団”とノスタルジーこめてAntonio Carrizoが称えた著名なレオポルド フェデリコ楽団のアレンジ曲を十分に堪能できた。完璧な編成の演奏が始まったころには、即席のダンス場となった野外会場はダンスを踊る若いカップルでいっぱいになっていた。
 金のコンドル賞を受賞したフェデリコ楽団の演奏時には花火が饗されEsteban Riera, Noelia Moncada, la orquesta Cerda Negra, Javier Calamaroらが続いて演奏。
 嵐のために日曜は予定より早めに終わったが、サンルイス地方は十分にタンゴとフェスティバルを享受、次回開催がまたれる。(越智訳)
クラリン 12月12日(水)
サンドラ デ ラ フエンテSandra de la fuente特派員